同じ木造でも、北米から伝わったパネル構造のツーバイフォー住宅は、構造体であるツーバイフォーパネル、つまり合板を現場に運んで組み立てれば、素人でも家が建てられるよう考案されたもの。北米では昔から、家は主に自分たちの手で建てるものだったので、大工さん、あるいは建て方を知っている人がひとりいれば、後は仲間を集めて建てられるようにパネル住宅が普及したのだと、アメリカ人への取材で聞いたことがあります。コストの話に戻りましょう。
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つまり住宅のコストは、悲しい話ですが、一つ一つの材料の質を落とし、現場の仕事の手間を減らすかが研究され、この積み重ねによって下げられていくのです。それを知っている私は「超ローコスト」を売り物にしている住宅会社で家を建てたいと思いません。安いのには必ず理由があると思うからです。そして建売住宅も、コストを最低限にして、いかに高い値段で売るかが研究され、販売されている家だと思います。これが注文住宅だと、少し話が違います。注文住宅は土地が更地の段階から、建て主と住宅会社の営業マン、設計士が時間をかけて打ち合わせをし、仕様を選びながら建てられていきますし、建てている現場を見ることができます。そこに使われている材料のよしあしを判断することまではできなくても、少なくともすでに建ってしまっている家よりは、自分の目で中身を見られる分だけ、安全といえます。家づくりには時間をかけましょう、というのは、いろんな意味があることを、わかっていただけましたでしょうか。ましてやせっかくの一戸建てなら、一生に一度あるかないかの貴重な機会、どうか拙速に買わず、できれば「建てて」いただきたい。これは建売住宅で手痛い経験をした私からの、お願いにも似たアドバイスです。