離婚にまでは至らなくても、微妙な歯車がどこかで狂ってしまった夫婦、子育てが終わり、人生や将来への考え方がズレてしまった夫婦はたくさんいる。私はいやというほどそうした夫婦を目にしてきた。「寝室をもう1つつくってもらえませんか?夫と同じ部屋では眠りたくないんです」住宅設計の最終段階に至って、それまで口数の少なかった奥さんから突然の発言「オマエ、いきなり何を言い出すんだ?」とうろたえる夫。しかし最近、家づくりの現場で、妻側から独立した寝室を希望するケースは確実に増えている。
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妻の希望を受けて、あらかじめ2つの寝室を設計条件に入れてくる夫婦もいる。就寝時間の違いからくる「夫婦の時差」と、いびきや読書灯などによる「安眠妨害」を避けたいというのが一般的な理由である。だが、じつはもう少し深刻な事情があることを見逃してはならない。寝室の問題は、肝心の夫婦のあり方そのものに起因することが多いのだ。