不動産価格の高騰でうま味の薄れてきたニューヨーク、ロサンゼルス、ハワイの三大投資地域に続く都市として、最近ワシントン州のシアトルが脚光を浴びている。この二年間で価格が二倍近く上がっているのである。人気の原因は、その暮らしやすさ。エリオッ卜湾やワシントン湖などの豊かな自然に恵まれているシアトルは、雑誌の調査などでも全米でもっとも住みやすい都市のナンバーワンになっている。また、九〇年九月からは中心市街地で地下バスが巡行をはじめている。
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これは交通渋滞の緩和が目的で、それ以外にも町並みを守るために家の広さや道路までの距離を制限するなど、住みやすい環境をつくる努力がされているのが特徴である。シアトルではボーイング社などの航空産業が順調で、経済も活発。ボーイング社には今後一〇年間の受注残もあり、全米が不景気になってもシアトルは大丈夫という雰囲気かあるようだ。そのほか電子関係の企業も増えていて、アメリカにとってシアトルは重要な工業都市になりつつある。物件価格が高騰したといっても、まだ水準は低い。たとえばツーベッドルームのコンドミニアムなら、相場は10万ドルから15万ドル程度である。住みよい環境を求めて人口が増えているので住宅需要は高まっているし、企業が集まればオフィスの需要も伸びるに違いない。投資家にとっても将来性は十分な都市だといえるだろう。