二軒目は工事中の大きな家で、ガレージがビルトインされていた。サーモプライという薄い気密ボードを下地に張ってから、その上にポリスチレン断熱材を張り終えた状態だと説明があった。第一種換気装置ということで、その本体から延びたダクトが大蛇のように天井裏をくねっていた。その日は五月とはいえ、目差しは夏のように暑く日陰が恋しいほどだったが、その家の中は涼しかった。「ホーッ、これは涼しい。たいしたものだ」という声が多く聞かれた。
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見学を終え、戻ってくると広い会場にはすでに大勢の客がいた。家族連れで来ている人もいた。また、午後からの講演会だけを聞きに来た人もいるようだった。弁当と飲み物を手渡されて、みんな黙々と食べていた。私は、午前中に学んだことを思い出そうとしたのだが、気密テストと換気のダクトばかりが印象に残っていた。講演会ではいろいろと学んで帰るぞ、と気合を入れながら弁当を食べた。講演会が始まる少し前に、子どもは別室に行きシッターさんが面倒をみるようになっていた。さすがは大手ハウスメーカーである。